
夢の中でバイクで走っていると・・・
夢の中で、私はバイクに乗っていました。
どこへ向かっているのかは分からないけれど、高速道路をひたすら走り続けていました。
目の前にはどこまでも続く道、横を流れていく景色、そして耳に響くエンジン音。
夜なのか昼なのかははっきりしないものの、風を切って走る感覚だけはとても鮮明に伝わってきました。
しばらく走っているうちに、ふと「別のバイクに乗り換えよう」と考え、サービスエリアへと入ることにしました。
なぜ乗り換えようと思ったのかは分かりません。
ただ夢の中の私は、それが当たり前のように感じていたのです。
サービスエリアに入ると、そこにはいくつかの車や人がいましたが、目当てのバイクの姿は見つかりません。
駐車場を歩き回り、辺りを探してみても、どこにもバイクは置かれていませんでした。
「確かにここにあるはずなのに…」という不思議な感覚が広がります。
仕方なく、自分が乗ってきたバイクに戻ろうとしたのですが、さらに驚くことが起こりました。
そこにあるはずの自分のバイクまでもが消えてしまっていたのです。
駐輪した場所を何度も確認しましたが、バイクは影も形もありません。
確かに高速を走ってここまで来たのに、それを証明するものがなくなってしまいました。
ただ立ち尽くすしかないまま、周囲を見回しました。
サービスエリアには人の姿はあるのに、誰もこちらに気を留める様子はなく、まるで自分だけが別の世界に取り残されたような感覚。
さっきまで響いていたエンジン音も消え、急に静まり返った空間に取り残されたとき、胸の奥にじわりと不安が広がっていきました。
結局、夢の中でバイクは二度と現れることはありませんでした。
走っていた感覚だけが妙に鮮明に残り、目覚めた後も「あのバイクはどこへ消えたのだろう」と思い返す、不思議で少し心細い夢でした。
夢占いの視点から
夢占いで『バイク』は自由や行動力、そして自分自身の人生の進め方を象徴します。
高速道路を走るのは「目標へ向けて一直線に進んでいる状態」を表しますが、途中で乗り換えようとしたり、バイク自体が消えてしまったのは「進路への迷い」や「自信の揺らぎ」の暗示ともいわれます。
特に、乗ってきたバイクまで消える夢は「今の状況が失われる不安」や「足場をなくす恐れ」を示しており、進むべき道を再確認するサインと考えられます。