
映画館に現れた化け物との攻防の夢
夢の中で、私は映画館のような広い空間にいました。
暗がりの中、周囲には大勢の人々がいて、皆が同じ不安を共有しているようでした。
ざわめきが広がる中で分かったのは、この部屋の外には無数の化け物が潜んでおり、今にもドアを破って侵入してくるという状況だったのです。
誰もが恐怖に包まれていましたが、このままでは全員やられてしまうと考え、私たちは急いで役割を分担することになりました。
役割は大きく二つ。
「ドアの見張り」と「侵入してきた化け物を倒す係」です。
見張りは各ドアに立ち、化け物が入ってこないように押さえる役割。
戦闘係は、もしドアを突破されたときに立ち向かうための人員でした。
しばらくの間は静けさが続きました。
場内の空気は張りつめ、誰もが緊張で固まっているようでした。
しかし、その沈黙は長くは続きません。
やがて、ドアが激しく揺れ始め、次の瞬間にはついに化け物が雪崩れ込んできたのです。
そこからは乱戦でした。
恐ろしい姿をした化け物たちが次々に押し寄せ、私たちは必死に応戦しました。
ドアを押さえる者は全力で耐え、戦闘に回った人たちは武器とも呼べないものを手に取り、必死で立ち向かいます。
しかし、ドアは一つではなく複数あり、そのすべてから化け物が侵入してきました。
さらに数の問題もありました。
押し寄せる化け物の数はあまりにも多く、こちらの人数では到底対応しきれません。
ひとつのドアを押さえたと思えば、別のドアから突破され、戦いは次第に混乱を極めていきます。
誰もが必死でしたが、数の差は歴然で、じわじわと押し込まれていきました。
ついに場内は化け物であふれ返り、私たちの抵抗はあっけなく制圧されてしまいました。
必死に戦ったものの、圧倒的な力と数の前ではなす術もなく、ただその恐怖に飲み込まれていくばかりでした。
暗闇と混乱の中で必死に抗った記憶だけが鮮明に残り、目が覚めたときも胸のざわつきがしばらく収まりませんでした。
夢占いの視点から
夢占いで『化け物』は、自分の中の恐怖や不安、現実から目を背けたい問題の象徴とされます。
その化け物と戦う夢は、困難や課題に立ち向かおうとする心の表れです。
ただし数が多すぎて制圧される状況は、現実で抱える問題が大きすぎて処理しきれない気持ちを示しています。
つまりこの夢は「プレッシャーや不安に押しつぶされそうになりながらも、必死に抗おうとする心境」を映していると解釈できます。