【夢日記】海中基地からの緊急脱出の夢

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昔見た夢を書こうと思います。
舞台は、まるで映画やゲームに出てくるような「海中にある軍の基地」。
外の世界とは隔絶された閉鎖空間で、壁の向こうには無限に広がる深い海が広がっている、そんな場所です。

基地の内部は薄暗く、人工的なライトだけが頼りでした。
機械音と水の流れるような低い振動が、ずっと耳に響いています。
そこにいるだけで、胸の奥がじわじわと重くなっていくような圧迫感を覚えました。

そんな中、突然アラームが鳴り響きました。
赤いランプが点滅し、スピーカーからは「緊急事態発生、直ちに退避せよ」という警告音声。
どうやら、海底から発生した強力な酸が基地を侵食し始めているとのこと。
金属でできた分厚い壁すらじわじわと溶かすほどの、得体の知れない物質です。

私は他の仲間たちと共に、慌てて脱出ルートを探しました。
廊下を走るたびに、壁の一部が泡を立てながら崩れていきます。
酸が触れた場所は黒ずみ、やがて穴が開き、そこから海水が少しずつ入り込んできました。

必死に出口を探していると、どこかで見たことがあるような、しかし思い出せない仲間の顔がちらちらと目に入りました。
夢特有の「知っているのに思い出せない人物」。
それが余計に現実感を強め、ただの夢とは思えない不思議な感覚を与えてきました。

やがて、避難用の小さな潜水艇にたどり着きました。
外の水圧に耐えられるのか不安になるほど頼りない乗り物でしたが、それしか選択肢はありません。
全員で中に飛び込み、扉を閉めた瞬間、背後で大きな爆発音が響きました。
酸が基地の重要部分にまで到達したのだと直感しました。

潜水艇はゆっくりと浮上を始めます。
窓の外には、黒く濁った海が広がり、酸に溶かされた残骸が漂っていました。
その光景は恐ろしいのに、同時にどこか幻想的で、美しいとさえ感じてしまいました。

夢から目覚めたとき、胸の奥に妙なざわつきが残っていました。
「なぜ自分はあの海中基地にいたのか?」
まるで深層心理が映像化されたようで、不気味さと同時に強い印象を刻みつけてきます。

夢日記を書いていると、こうした「あり得ないのにリアルすぎる世界」に時々出会います。
現実よりも鮮やかに感じられることがあるのは、夢の不思議さそのものだと思います。

もしかすると、あの基地は「逃げたいけれど逃げられない不安」を象徴していたのかもしれません。
あるいは、単なる脳の気まぐれが見せた映像なのかもしれません。
答えは分からないけれど、こうして文字に残しておくことで、また新しい意味を見つけられる気がします。

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