
廃墟と空を飛ぶ夢
夢の舞台は、どこかの廃墟の二階でした。
雰囲気は元学校のようで、冬の季節らしく床は凍り付いていました。
支給されたものは、バケツに入った水とタオル一枚。
バケツの水はまだ凍っていません。
すると突然、天の声が響き「タオルを凍らせて武器にしろ」と告げられました。
そんなもの武器になるのかと半信半疑のまま、タオルを水に浸し、一階へと降りていきました。
階段も凍っていて足を滑らせそうになりながら慎重に進みます。
廃墟の一階に敵の気配はなく、外の様子を確認してみても特に危険はなさそうでした。
廃墟内が暗かったこともあり、思い切って外へ出てみることにしました。
そのとき、不思議と「これは夢だ」という感覚が強まり、少しずつ明晰夢に近づいていることに気付きました。
試しに外へ向かって突風を起こそうとすると、約200メートル先で雪煙が舞い上がり、技が成功したことを確信しました。
次に、ドラゴンボールでおなじみの「かめはめ波」を放とうとしましたが、これはうまくいきません。
やはり夢の中でも現実離れした行動は簡単ではないようです。
続いて試してみたのは「空を飛ぶこと」でした。
私は夢の中で何度か空を飛んだ経験がありますが、いつもは追いかけられて逃げるために飛ぶ場面が多く、飛び方も平泳ぎのようにぎこちなく、思うように移動できませんでした。
ところが今回は違いました。
勢いをつけて飛び上がると、驚くほどスムーズに空へ舞い上がり、平泳ぎをしなくても高速で移動できたのです。
理想に近い飛び方ができたことに、テンションがかなり上がりました。
上空から遠くを見渡すと、林の向こうにさまざまな建物が広がっていました。
右手には学校があり、グラウンドでは野球部が練習をしています。
正面には大きな市民プールがあり、たくさんの人でにぎわっていました。
左手には大きなショッピングモールも見えます。
他にも建物があったはずですが、覚えているのはその三つでした。
次にどの場所へ飛んで行こうか考えていたところで、夢は途切れ、目が覚めてしまいました。
皆さんは空を飛ぶ夢を見たことがありますか?
そして、上手く飛ぶことが出来ますか?
夢占いの視点から
夢占いでは『廃墟』は心の中の不安や過去の思い出を象徴し、『凍った床』は「動きたいのに進めない停滞感」を示すといわれます。
一方で、『突風』や『空を飛ぶ』といった体験は「エネルギーの解放」や「自由への強い願望」の暗示です。
飛ぶ夢は一般的に「可能性の拡大」や「自己成長」のサインとされ、今回は特にポジティブな意味合いが強い夢だと考えられます。